2021年12月 健康通信

今年も残すところあとわずかとなり、何かと慌ただしい師走ですが、この時期になって「久しぶりに風邪をひいた」という声を
よく聞きます。コロナ対策をしっかりしていた頃は風邪をひく人も少なかったように感じますが、コロナ慣れのせいか
手指の消毒、手洗い、うがいなど回数が減っていたりやめてしまった方もいるのではないでしょうか。

風邪対策の王道であるうがい、手洗いに加えて「水分補給」も大事な予防策のひとつです。風邪やインフルエンザの原因となるウイルスは、乾燥した状態で活発に活動します。反対に湿度50%以上になると活動が急激に低下します。水分補給は喉や鼻の粘膜をうるおしてウイルスの侵入を防ぐと同時に、侵入したウイルスを痰や鼻水によって体外に排出する作用を助けます。また、風邪をひいてしまったら発熱や食欲低下、下痢、嘔吐などの症状により体からの水分排出が多くなりますので、冬でも普段以上にきちんと水分を補給するようにしましょう。

湿度が低い冬こそ水分補給を

これから年末年始を迎えお酒を飲む機会が増える方も多いと思います。
このブログでも度々取り上げていることですが、飲酒運転撲滅のため今一度アルコールが及ぼす運転技能への影響を
確認しておきましょう。

アルコールは運転に必要な技術や行動に対して極めて低い血中濃度から影響を与え、血中濃度が高くなればその分影響も強くなることが知られています。例えば集中力・多方面への注意・反応時間などは、日本の道路交通法により検挙される濃度(血中濃度0.03%)より低い濃度から障害されます。
表は実際の運転に必要な個々の技能に対して、どの位の血中濃度からアルコールの影響が出てくるかをまとめたものです。

日本の道路交通法では血中濃度0.03%以上が「酒気帯び運転」で検挙されます。しかし表からわかるとおり、実はこれより低い濃度からアルコールは運転技能を障害し始めます。これらのデータは欧米人に対する実験結果をもとにしています。日本人の約半数は、少量の飲酒で顔面紅潮・心悸亢進などのフラッシング反応を示します。これらの人々は、表の数値より低い濃度から影響を受ける可能性があるかもしれません。
(厚生労働省 e-ヘルスネットより抜粋)
※表中のトラッキングとは道路に沿って物体を追っていく技能のことです。

飲酒運転はもちろんダメですが、健康の為にも飲み過ぎには注意して下さい。
体調を崩しやすい冬場でも長期の休みの間は気が緩みがちです。体調管理を心掛けて、新年の仕事に備えましょう。

それでは本日も、健康第一でご安全に!!